【コラム】ハノイ会談失敗後、韓国の仲裁外交は可能なのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.15 14:01
ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談が成果なく終わった後、その波紋が大きい。米国と北朝鮮の考えを正確に把握する成果があったというが、それは失敗を伏せるための修辞にすぎず、首脳会談では非常に異例のことが発生したのは間違いない。ある程度の時間が過ぎ、国内外の専門家による失敗の分析は十分に行われた。米朝首脳会談の後、トランプ大統領がしばらく国内問題に自身の政治的資産を集中的に投入する状況を考慮すると、冷却期は長くなるかもしれない。また米国と中国は大規模な貿易交渉妥結を目前にする中、突発変数になった北朝鮮非核化問題が米中交渉と重なるのも望まないはずだ。
果たして韓国政府の仲裁者の役割は可能なのだろうか。結論から言うと、小規模な危機局面では仲裁者の役割が可能であり、大規模な危機局面を迎えれば韓国政府の仲介外交の空間は簡単には生じないだろう。昨年、米朝交渉が危機状況を迎えた当時、韓国政府は2回にわたり意味のある仲裁者の役割をした経験がある。トランプ大統領がいわゆる「手紙騒動」で初の米朝首脳会談の取りやめに言及した当時、5月26日に開かれた電撃的な南北首脳会談はシンガポール会談の可能性を開いた。昨年7月初めにポンペオ国務長官の訪朝が成果なく終わると、9・19平壌(ピョンヤン)共同宣言と国連総会での韓米首脳会談を通じて米朝交渉の動力の維持に寄与した。