【社説】有事の際の同盟戦力弱化させる韓米合同演習中断、再考すべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.04 13:29
韓米国防当局が両国の例年の合同演習であるキー・リゾルブ(KR)演習・フォールイーグル(FE)訓練の中止を決定し、連合防衛体制が弱まる重大な危機に置かれた。鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が一昨日パトリック・シャナハン米国防省長官代行との電話会談で決めたという。韓米はKR演習を「同盟」に名称を変え、演習期間を2週間から1週間に縮小することにした。FEは大隊級以下の小規模で実施する。KRは韓半島(朝鮮半島)の有事の際に米軍を増員する演習で、FEは実戦的な大規模機動訓練だ。昨年乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)演習を省略したことを考慮すると合同演習を全般的に縮小または一部廃止したことになる。
合同演習は韓米連合司令部および在韓米軍と併せて韓米同盟の3大柱だ。当然ながら合同演習を減らせばその影響は在韓米軍縮小と連合司令部の戦闘力低下につながる。訓練しない部隊は戦闘力が落ち、その存在価値も有名無実になる。受験生が模擬試験を受けないようなものだ。問題はこのような重要な懸案を韓米国防長官会談などの公式的手続きも経ずに電話で合意したという点だ。先週ベトナム・ハノイで北朝鮮の非核化のための第2回米朝首脳会談が北朝鮮の誤った判断と信頼性の不在から決裂したというのに韓国自ら安保システムから弱めた形になった。