【コラム】過去100年の成就を基盤に日本・中国に成熟した対応を(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.02.22 08:37
韓日関係がよくない。累積してきた問題が膨らみ、いまでは軍事摩擦の懸念までが生じている。韓中関係は悪いわけではないが、新しいこともない。中国が崛起しながら周辺に圧力を加える形は続いている。THAAD(高高度防衛ミサイル)問題も終わったわけではない。THAAD報復の過程で中国が見せた威圧的な姿と韓国が見せた消極的な姿は韓中関係の将来を暗くした。
こうした中、「三・一独立運動100周年」記念日が近づいている。このままでは一年間ずっと反日感情が噴出するだろう。韓日関係はさらに悪化し、中国は韓国を自国側に引き込む努力を強めるはずだ。こうした状況は我々の国益にプラスになるだろうか。
過去100年を振り返ることで話を始めよう。その期間に我々が経験した大きな苦難と類例のない成就が、現在の韓日中関係につながっているということだ。100年間ほど中華秩序内にあった朝鮮は「西勢東漸」の歴史の変化に気づかず、西欧帝国主義をいち早く習得した日本の植民地になった。中国でない勢力に支配されたのは初めてだった。自主独立に向けた闘争が始まった。三・一運動が起き、臨時政府が樹立され、独立の努力が組織化した。解放後、新しい国のアイデンティティーを形成する作業が始まった。中華秩序の中で中国から導入した性理学に基づいて王朝体制を築いた朝鮮とは違うアイデンティティーだ。ところが解放されるとすぐに戦争が起き、韓国は米国と手を握って北朝鮮、中国と戦った。その後、韓国は超強大国の米国の同盟になった。韓国が中国よりも強い国と同盟を結び、中国と絶縁した暮らしを始めたのも初めてだった。