【社説】「ヘル朝鮮のせいにせずに海外に行け」…政策責任者が言うことか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.29 11:26
「就職ができないからといって『ヘル朝鮮』と言うな。新南方国家(東南アジア・インド)を見たら『ハッピー朝鮮』と感じるだろう」「50~60代に早期退職したとSNSに乱暴なコメントを書き込んでいらっしゃるが、朴恒緒(パク・ハンソ)監督のように東南アジア諸国連合(ASEAN)にお行きなさい」
青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金顯哲(キム・ヒョンチョル)経済補佐官兼新南方政策特別委員長が、昨日企業人を対象にした朝食講演会で浴びせた言葉だ。金補佐官は自営業者に対しては「韓国の飲食店数は日本の3倍近くある」とし「なぜ海外に出て行かないのか」と話した。国家経済政策を担当する責任者が言ったことなのかと耳を疑う。論争が大きくなると金補佐官は「新南方政策責任者として、ASEAN・インドなどで新たな機会と希望を探すことができるという脈絡から出た発言」と説明した。だが、程度が行き過ぎている。国民に対する皮肉ではないかとすら感じられる。雇用難と不況で苦痛を受けている国民の心情を推し量ることができない言葉の暴力に近い。当面の就職を心配し、毎日毎日の商売を心配している求職者と自営業者に対して、他人事のように海外に進出しろという助言に誰が共感することができようか。コメント欄には「お前が行け、新南方」という皮肉があふれている。