【取材日記】「市長の広場」ではなく「市民の広場」になるためには=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.23 11:15
昨年の秋、出張のためドイツ・ベルリンに行ってきた。第2次世界大戦時、ソ連軍がベルリン国会議事堂の壁面に残した「落書き」が印象的だった。後年に議事堂の改築を指揮した建築家ノーマン・フォスターが「(落書きを)そのまま残そう」と決めたのだ。現在、その落書きは歴史遺産であり観光商品となっている。
朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が主導した「漢陽都城」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)文化遺産登録の予備審査の時にも同じようなエピソードがあった。市が岩に書かれた子どもたちの落書きを消そうとすると、審査委員は「それも歴史」としてやめさせたという。