【コラム】なぜ青瓦台を模倣して建てるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.22 15:50
「海外研修スキャンダル」で問題になった慶尚北道醴泉郡(キョンサンブクド・イェチョングン)の議会庁舎は作って1年も経たない新庁舎だ。醴泉郡と議会は2015年から新庁舎の建設を推進して昨年2月に完工した。とてもなじみ深い外観だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)本館に似ていた。合掌屋根の現代式建築物であり、コンクリートで作った韓屋(ハノク、韓国式家屋)だ。
伝統的韓屋は木で作られているが、韓国戦争(朝鮮戦争)以降、韓屋を模したコンクリート建物が多く建てられた。光化門(クァンファムン)も戦争で燃えたものを1960年代にコンクリートで復元した。2010年これを木で原形復元して、撤去したコンクリート部材の一部をソウル歴史博物館広場に展示している。前から見ると互いにうまく組まれた韓屋の軒だが、近くで見るとコンクリートの塊りで部分部分がかなり大ぶりだ。建物規模で経済力を、韓屋で政権の歴史的正統性を誇示した時期だった。大きく作りたいが木造で建てるのは難しいと判断し、コンクリート韓屋を作ることになった。戦後、南北は主要公共建築物をコンクリート韓屋で先を争って作って体制を競った。