【中央時評】第2回米朝首脳会談を楽観し難い理由(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.01.16 10:26
第2回米朝首脳会談が近いうちに開かれるという。これで北朝鮮の非核化が本格化するだろうという見通しも出ている。2回目の会談であるため、相手をさらによく理解することができ、これまで準備もしてきただろうという期待のためだろう。しかし、この状態では会談の成果を楽観し難い。非核化の交渉を支配する構造が1回目の会談の時に比べて大きく変わっていないためだ。
第一に、北朝鮮が変わっていない。2019年金正恩(キム・ジョンウン)氏の新年の辞は完全な非核化に言及している。しかし、次の文章では「これ以上核兵器を作ることも試験することもせず、伝播することもしないだろう」という言葉が続いて登場する。これが北朝鮮が理解する完全な非核化を説明したものか、それともそのための初期措置なのかは不明だ。しかし、これから交渉に臨む金正恩氏の目標を察することはできる。すなわち、従来の核とミサイルは保有したまま、さらなる核開発と使用はしないレベルでの妥協を一次的な交渉の目標にしているという推論が可能だ。