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摂氏100度の高圧水爆弾4メートル吹き上がる…付近は阿鼻叫喚の地獄絵図=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.06 07:58
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5日午前11時、京畿道高陽市一山東区(キョンギド・コヤンシ・イルサントング)の白石(ペクソク)駅3番出口前は泥が散在していた。現場は前日起きた温水管破裂事故の収拾作業の真っ最中だった。掘削機が開いた道路の穴をふさいでいた。依然として煙が立ち上がっている下水口もあった。近くの商店街は泥水を洗い落とす作業で忙しかった。

4日午後8時40分ごろ、一山東区白石洞の地下鉄3号線白石駅付近の道路一帯は阿鼻叫喚の地獄と化した。韓国地域暖房公社高陽支社が管理する850ミリの熱輸送管(温水配管)が破裂する事故で、摂氏100~110度に達する高圧の熱水が「水爆弾」のように道路に吹き上がった。熱水の流れが厚さ2.5メートルの地盤を突き抜けて4メートルほどの高さに吹き上がった。住民は「夜の時間に白い煙が立ち込めて最初は火事が起こったのかと思った」と話した。

 
5日、警察や消防当局などによると、この事故でソンさん(69)が車中で全身火傷を負って亡くなった。事故地点を通過しようとしていたソンさんの車両は一瞬のうちに襲った水爆弾と土砂で孤立した。フロントガラスを突き抜けて車内に入り込んできた沸騰した熱水で全身に火傷を負ったソンさんは後部から脱出しようとしたが結局亡くなった。ソンさんはこの日、結婚を控えた娘と相手の男性と一緒に近所で食事したあと、帰宅する途中で被害に遭ったことが分かった。警察はソンさんに対する解剖検査をするなど事故の経緯を調査している。このほか、重傷者1人を含めて33人が火傷の被害を受けた。5日昼現在、ソンさん(39)ら4人が入院治療中で29人は治療後帰宅した。

目撃者は現場が「阿鼻叫喚の地獄そのものだった」と伝えた。現場付近に居合わせたイさん(31)は「煙が立ちこめて前方を識別しにくく、熱水で火傷を負った人々が次々と救急車に乗せられて運ばれていった」と話した。白石駅近くでヨガのレッスンを受けていたチェさん(29)は「火災避難警報を聞いて建物の屋上に走っていったが、屋上の扉はロックされていて煙が建物内で這い上がってきて、このまま死ぬんだと思った」と伝えた。父親と一緒に飲食店を経営しているパクさん(38)は「『バン』という鈍い音とともに水が逆流し始めた。何だろうと思った瞬間、前が見えないほどの水蒸気が広がると店中に入ってきた」と話した。

この事故で一山東区白石洞と馬頭(マドゥ)洞の3つのアパート団地2861世帯への暖房・温水供給が中断されて住民は厳しい寒さに震えながら夜を明かした。韓国地域暖房公社高陽支社は復旧作業を終わらせて5日午前7時55分に暖房・温水供給を再開した。

この日の事故は古い配管に亀裂が入った後、内部の圧力に耐えられずに破裂したことで起きたものと推定されている。事故が発生した輸送管は1991年に設置されたことが把握された。地域暖房工事高陽支社関係者は「輸送管が老朽化して事故が起きたものと推定される」とし「詳しい内容は補修部位をもう少し確認してみなければならない」と説明した。

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