ソウル市、「清渓川ベルリンの壁の落書き」アーティストに損害賠償訴訟を請求
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.15 17:05
ソウル市が清渓(チョンゲ)2街ハンファビルの前にある「ベルリンの壁」をき損したグラフティ(落書き芸術)アーティストに損害賠償請求訴訟を起こすことにした。市は6月、清渓川ベルリンの壁にスプレーで絵を描いたグラフティアーティストのチョン氏に現在進行中である刑事手続きとは別に「復元費用およびその他損害賠償金支給請求訴訟」を準備中だと14日、明らかにした。市が公共施設をき損した人に民事訴訟を提起するのはまれなことだ。
損害賠償請求額は3000万100ウォン(約295万8064円)になるものと見られる。障壁をもとの状態に復元する費用と5カ月間市民にこれを開放できない損害費用まで含まれている。市は正式に裁判を受けるために3000万ウォンに100ウォンを加えた。損害賠償請求額が3000万ウォン以下の場合、小額審判の手続きを踏むことになり、比較的に簡単に裁判が行われるためだ。ソウル市のイ・ヨンス公園デザインチーム長は「障壁の落書きをいちいちかき出す作業をしなければならないが、このような方法でも事実上、原型に復元することは難しい状況」としながら「裁判結果、実際の賠償額が3000万ウォンに及ばないものと予想されるが、社会的警鐘を鳴らす意味」と訴訟の趣旨を説明した。