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【中央時評】韓国がアルゼンチンの悲劇を避けるためには

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.28 15:53
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タンゴは情熱的でロマンチックだ。しかしブエノスアイレスのタンゴは「踊る悲しい感情」だ。ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス(英題Happy Together)』でタンゴはそのような記憶として残っている。

タンゴの国アルゼンチンが経済危機から抜け出せずにいる。今年の経済成長率はマイナスで、物価上昇率は30%にのぼる。財政赤字は国内総生産(GDP)の5.5%だ。輸出が振るわず貿易赤字が累積し、対外負債が外貨準備高の5倍を超える。今年6月、国際通貨基金(IMF)から救済金融を受けたが、ペソ安は続いた。通貨の価値を防御するためアルゼンチンの中央銀行は先月、政策金利を世界で最も高い60%に引き上げた。

 
2015年に執権したマウリシオ・マクリ大統領は財政支出削減、年金改革、補助金縮小、輸入開放、労働市場改善など経済改革を推進した。しかし緊縮政策に反対する労働団体のデモが激しかった。原油価格の上昇で輸入コストが上昇し、米利上げで海外資本が流出して危機を迎えた。過去の政権によるポピュリズム(大衆迎合主義)の積弊のため、改革を推進して成果を出すのが難しかった。構造改革を徹底しなかったため、経済が外部の衝撃に非常に脆弱になった。

アルゼンチンはネストル・キルチネル大統領(2003-2007年)と夫人のクリスティーナ・フェルナンデス大統領(2007-2015年)が引き続き12年間にわたって執権した。2007年の退任時、ネストルは支持率が高かったが、大統領選挙に出馬しなかった。連任すれば二度と出馬できないため夫婦が交代して執権しているという声が多かった。退任後、ネストルは与党代表を務め、国政を背後で操る実権者だった。しかし2010年に心不全で死亡した。

ネストルが執権した2003年から世界食料価格が上がり、穀物輸出国のアルゼンチンは好況を迎えた。ネストルは最低賃金を上げ、年金支給を拡大し、電気・ガス・交通補助金を増やした。クリスティーナも執権後に福祉支出を拡大した。公共の職場を大幅に増やし、民間企業を国有化するなど国が市場に深く介入した。

クリスティーナはベネズエラのウゴ・チャベス、ニコラス・マドゥロ、ブラジルのジルマ・ルセフと共に南米のポピュリズムを代弁する政治指導者だった。既得権を批判し、ばらまき支出を増やした。排他的民族主義性向が強く、米国など西欧国家との外交摩擦が激しかった。国民に直接訴えて庶民のための指導者を自負した。しかしキルチネル夫妻は在任中、広い範囲で企業から賄賂を受けた疑いを受けてきた。最近、元長官の運転手が大統領の私邸に伝えたと推定される札束かばんの内訳帳簿が確認された。クリスティーナは収賄罪で起訴された。

キルチネル夫妻の12年の長期政権はアルゼンチンのタンゴの最後のように悲しい余韻を残した。国民は長期間にわたりばらまき政策に慣れ、苦痛が伴う改革を望まなかった。財政と通貨の乱発で物価は上がり続けた。豊富な資源に依存し、新しい産業の発展を軽視して経済体質を改善せず、アルゼンチン経済は外部の衝撃に非常に弱くなった。世界穀物価格が2014年から急落し、貿易赤字は増え、経済成長率が下落した。財政が悪化し、外国資本が抜けてデフォルト危機を迎え、IMFに行くしかなかった。

韓国はアルゼンチンより経済規模が大きく、先端輸出産業が発展している。しかし成長潜在力は低下し、福祉支出をはじめとする政府の支出は急速に増えている。対外依存度が高く国際経済環境の変化に非常に敏感である点はアルゼンチンも韓国も同じだ。外部の衝撃に十分に備える必要がある。数年以内に世界経済に大きな危機が発生するという予測も出てくる。南北首脳が白頭山(ペクドゥサン)で手を握り合った。今後、米朝関係が改善し、対北朝鮮経済制裁が解除されれば、南北経済協力に必要な政府の財源も相当な規模になるだろう。ドイツの場合、突然の統一以降、西ドイツは毎年、国内総生産の4%ほどを10年以上も東ドイツに注ぎ込んだ。

韓国政府がポピュリズム政策でばらまき支出を大幅に増やし、財政健全性に問題が生じ、構造改革を軽視して潜在成長率が下がり続ければ、未来の世代がどんな苦痛を受けるか分からない。遠くを眺めなければいけない。当面の人気よりも未来にも持続的に良い成果を出すことができる経済政策をする必要がある。潜在成長率を高め、負債を減らし、財政を堅実に運営して体質を改善し、世界経済の突然の変化に対応できるよう準備してこそ、未来にアルゼンチンの悲劇を避けることができる。

李鍾和(イ・ジョンファ)/高麗大経済学科教授

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