ソウル市長「地下鉄から広告なくす」…年間440億ウォンの収益放棄した理由は
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.18 13:11
ソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が17日、ソウルの地下鉄駅からすべての商業広告をなくすという構想を明らかにした。朴市長はこの日午後、ソウル市庁で開かれた「2018社会問題解決デザイン国際フォーラム」に参加しこうした計画を明らかにした。朴市長は「今後ソウルのすべての地下鉄駅の広告をなくし、芸術駅に変えようと議論している。パブリックスペースを美術館に変えなければならない」と話した。地下鉄駅から広告をなくし、代わりに芸術作品を展示するということだ。
だがソウル地下鉄1~8号線で年間440億ウォン(約43億円)に達する莫大な広告収益に代わる対策はまだ用意されていない。このため実効性の低い計画という指摘が出ている。ソウル交通公社関係者は「6カ月前から『広告革新』という大きな枠組みの中で徐々に商業広告縮小を推進してきた」と話した。その一方で「全面廃止は検討したが赤字などを考慮すると容易ではない側面があり苦悩している」と明らかにした。交通公社は一部広告代理店と広告契約期間を減らすなどの協議をしたりもした。