【社説】文大統領の創造的非核化提案を期待する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.17 11:14
文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長による3度目の南北首脳会談が1日先に迫った。文大統領は首脳会談の際に少しの間だけ北側の土を踏んだが公式訪朝に当たる平壌(ピョンヤン)訪問は初めてだ。以前の2度の日帰り会談と違い2泊3日の日程のため率直で虚心坦壊な対話がされる見通しだ。きのう90人ほどの先発隊が北へ向かい、200人規模の韓国側随行員名簿も確定した。主要大企業関係者をはじめとする各界各層が網羅された随行員の面々から見られるように南北交流と協力に力を入れようとするようすが歴然としている。世界の耳目を集中させる「運命の南北首脳会談」の1週間が始まったのだ。
私たちは文大統領訪朝に大きな期待を持ってまた応援する。膠着状態に陥った非核化局面に新たな突破口を用意してほしいという気持ちからだ。歴史的な初めての米朝首脳会談が6月に開かれたが米朝の非核化対話はさらに前進することができずもとの位置で回っている状況だ。終戦宣言が優先という北朝鮮と非核化措置からすべきとする米国の要求がぶつかり合ってだ。文大統領訪朝の最大の意味はしたがってどのような仲裁案でこうした米朝対立状況を解消するかにある。
私たちは文大統領の創造的非核化提案を期待する。その案は米国が終戦宣言に参加しても良いという認識を持てるように北朝鮮が非核化履行と関連して誠意を見せるよう金委員長を説得するものにならなければならない。行動が省略された言葉での「韓半島の完全非核化」の口頭約束程度や、だれの監督も受けない北朝鮮の「1人だけの核廃棄」行為だけでは国際社会の期待を満たすのに非常に不足するという点を北朝鮮は理解しなければならない。