【取材日記】韓国科学技術界のゆがんだ素顔
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.22 09:52
これほど韓国科学技術界の素顔が隅々まで明らかになったことがあるだろうか。教授時代の研究費流用疑惑で検察に告発された後も潔白を主張してきたソ・ウンギョン韓国科学創意財団理事長が20日、辞意を表明した。ソ理事長は「立場文」としたコメントの中で「研究費の管理に関連した物議を醸したことに対し、道義的責任を痛感して、国民に繰り返しお詫びの言葉を申し上げる」としつつも「個人的な私益のためにそのいかなる不正行為にも関与したことがない」と強調した。
だが、ソ理事長の全北(チョンブク)大学研究室は、いま風飛雹散(四方に飛び散り散りになること)の騒動の末に解体された。学生たちの情報提供によると、ソ教授の研究室は横領だけでなく長兄格のラボ長の暴力のせいで大学を移った学生もいるという。いったい彼の研究室ではどんなことが起こっていたのだろうか。ソ理事長の主張が百歩譲って正しいとしても、そのような論争が起きた人物を傘下機関の理事長に据えた政権はまた何を考えていたのか。