「Kビューティー」熱風に刺激された? 北朝鮮化粧品が変身中(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.07.04 10:17
化粧品は北朝鮮女性の生活とは一定の距離があった。社会主義を標ぼうした体制特性上、華やかなカラーの化粧はもちろん日常的な肌の手入れもぜいたくと見なされてきたのだ。ところがその北朝鮮に最近、変化の風が吹いている。「肌の水」(化粧水)や「水クリーム」(乳液)、「まぶたの粉」(アイシャドウ)はもちろん、BBクリームが登場した。中産層以上では海外有名ブランドはもちろん、韓国産プレミアム級化粧品まで人気を呼んでいるという。北朝鮮産化粧品会社が競って女性の心をつかもうとしている様子さえあるという。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は李雪主(リ・ソルジュ)夫人と一緒に化粧品工場を訪れ、製品の質の向上に取り組んでいる。「平壌(ピョンヤン)版ビューティー熱風」の現場を診断してみたい。
金剛山(クムガンサン)観光船が初めての出港した1998年晩秋。現地の北朝鮮女性案内スタッフと身近に接した現代峨山の観光組長Kさんは戸惑うようなことを体験した。数歳年下の北朝鮮案内スタッフがKさんの顔をじっと見つめながら「オンニ(姉さん)!なぜちゃんとある眉毛を剃ってしまったのですか」と質問したのだ。洗練された化粧とヘアスタイルが気になって仕方なかったのだ。Kさんは「うん…眉尻を剃ってアイブロウペンシルでもともとの眉より少し大きく眉毛を描くいてみて。そうするともっとふんわりと優しくかわいく見えるよ」と注意深く説明した。北朝鮮案内スタッフが「アイブロウペンシルとはまた何ですか」と再度聞くので、Kさんは「うん…何て言えばいいのかな。眉毛を描く鉛筆」と言って持っていたものを渡した。