<チャイナインサイト>限韓令の被害…韓国より中国のほうが大きかった?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.29 09:24
韓中関係から生まれた新造語のうち「限韓令」という実に美しくない言葉がある。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備に対して中国が報復カードとして切った韓流規制令だ。すでに1年半を越えた。ところが今月中旬に開かれた現代中国学会〔会長・李東律(イ・ドンリュル)〕と現代日本学会〔会長・朴榮濬(パク・ヨンジュン)〕の共同学術会議を通じて、限韓令の被害を詳しく見てみると韓国はもちろん中国もまた大きかいことが分かった。特に、限韓令を発動した中国の深刻なイメージダウンはそう簡単には回復しない見通しだ。
中国の立場で限韓令カードは効果的な報復手段だったのか--。この問題に近づくためには、まず21世紀における中国の対外文化戦略の基本的枠組みを知る必要がある。中国の対外文化戦略は大きく防御的なものと攻勢的なものの2本の軸に分けることができる。まずは防御的側面で、文化を国家安保レベルとして認識する場合を見てみよう。