【時視各角】金正恩が出した手を握った文在寅
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.05.28 14:16
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の27日の記者会見を前後に、消えかけていた米朝首脳会談がよみがえった。文大統領の羞恥に耐える忍耐と誠意が感じられる人間性が通じたようだ。韓国大統領が会見する頃、米大統領はホワイトハウスで「シンガポール会談の検討は変わらず、議論がとてもうまく進行しているところ」と明らかにした。幸いだ。トランプ大統領の「うまく進行している議論」の中には、文在寅大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長のスパイの接触のようなサプライズ首脳会談が含まれているはずだ。
南北首脳の統一閣(板門店北側地域)会談を振り返ると、2人はあたかも米大統領が出した難しい宿題を共に終わらせたようだ。文大統領が金正恩委員長に会った事実を26日午後5時の終了後に直ちに公開できなかったこと(午後7時50分に文字メッセージで公開)、会談結果発表会見をあえて翌日の27日に先送りしたのは、事前にトランプ大統領に内容を誠実に伝える時間が必要だったからだという。徐薫(ソ・フン)国家情報院長や鄭義溶(チョン・ウィヨン)安保室長が米国のポンペオ国務長官やボルトン安保補佐官に南北首脳の対話内容を詳細にブリーフィングしたはずだ。