【時論】ワシントンで韓国を考えながら(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.03.13 15:33
一般に教育界と呼ばれる領域では様々な形態で韓国側の支援を期待できるだろう。それにもかかわらず、大変重要な違いを見逃してはならない。大学は教育を主に行う機関だが、これに比べてシンクタンクは研究を遂行して対話の場を提供するという点だ。例えば、KEIのような機関は内部に教育および研究能力を備えてはいないが、政策談論に影響を与える可能性がある独立的な対話の空間を提供することができる。それでも大学とシンクタンクを区分せず、一つに考えるならこれはそれぞれ違う機関の特性を考慮しない誤解だ。彼らが独立的な対話の窓口という認識を放棄するのはプログラム自体を廃止することに他ならない。まず、独立性が傷つけられれば、これを再び回復するのはかなり難しく、過去のすべての投資が水の泡になる可能性がある。
韓国人の友達と仲間の伝言によれば、現在のソウルではどうせ費用を韓国側が支払うなら戦略的目標に対する相互理解があっても、戦術的レベルで韓国政府が主導権と決定権を行使するべきだと信じる雰囲気があるようだ。すなわち、費用を負担する側が行動も決めなければならないという観点だ。だが、韓国は米国の複雑な権力構造、主な意思決定権者の態度、韓米懸案を長い間観察、あるいは直接扱ってきたワシントン人脈の意見や雰囲気を正確に見抜く能力をまともに備えていない。さらに、重要な点は韓国が海外公共外交機関を管理できる十分な信頼を得ているかとのことだが、これに対する韓国側の冷静な検討が必要だ。