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<平昌五輪>韓国女子団体追い抜きのチームワーク欠如、波紋広がる

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.21 10:10
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平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)が真っ最中だが、韓国女子スピードスケート団体追い抜き代表選手間で不和説が浮上している。彼女たちに何があったのか。

キム・ボルム(25、江原道庁)、パク・ジウ(20、韓国体育大)、ノ・ソンヨン(29、コルピングチーム)で構成された韓国女子代表チームは19日、江陵(カンヌン)スピードスケート競技場で行われた団体追い抜き準々決勝で7位(3分3秒76)に終わった。競技前は期待されていたが、この日の振るわない記録で準決勝進出は果たせなかった。

 
この日の競技後、チーム最年長のノ・ソンヨンがキム・ボルムとパク・ジウより4秒ほど遅れてゴールした点が大きな波紋を呼んだ。一部のネットユーザーは「キム・ボルムとパク・ジウがノ・ソンヨンを捨てた。この際、大韓スケート競技連盟の不正腐敗に対する調査をしなければいけない」とし、青瓦台ホームページに「国民請願」(30万人突破)までした状態だ。

結局、大韓スケート競技連盟は20日午後、緊急記者会見を開いた。当初、ペク・チョルギ代表チーム監督をはじめ、キム・ボルム、パク・ジウ、ノ・ソンヨンの選手全員が出席する予定だった。しかしこの日の記者会見にはペク監督とキム・ボルムだけが出てきた。ペク監督は「ノ・ソンヨンは風邪がひどくて出席が難しいと話した。まだ幼いパク・ジウも怯えながら『出ていけない』と話した」と伝えた。

この日の競技でキム・ボルムとパク・ジウは2分59秒台で入り、ノ・ソンヨンは4秒ほど遅れてゴールインした。パク・ジウとノ・ソンヨンの距離は40メートルほど開いていた。団体追い抜きは最後に入ってきた選手の記録がチーム記録となる。

レース中は先頭にいる選手が「風よけ」の役割をする。一番前の選手の体力の消耗が大きい。したがって選手たちは交代で前に出てレースをする。しかしノ・ソンヨンは先月24日から28日まで練習ができなかった。スケート競技連盟の行政処理未熟のため五輪出場資格がないという事実を後に知った後、選手村を離れたからだ。結局、他国の選手の資格が剥奪されたため終盤に劇的に出場機会を得たが、コンディションは良くなかった。

チームはノ・ソンヨンの負担を減らす戦略を立てた。パク・ジウが先頭でスタートして半周を回り、その後、ノ・ソンヨン(1周)→キム・ボルム(1周)→パク・ジウ(1周)→ノ・ソンヨン(0.5周)→キム・ボルム(2周)が一番前を滑走するという順だった。ペク・チョルギ監督は「準決勝進出に目標を修正してキム・ボルムの負担を増やした」と話した。

キム・ボルムがエースの役割を担う中、最後の2周で問題が生じた。ノ・ソンヨンは半周を先頭で率いた後、キム・ボルム、パク・ジウに続いて一番後ろに回った。その後の2周の間、キム・ボルムとパク・ジウは速度を上げ、ノ・ソンヨンは徐々に後れを取った。普通、先頭で引っ張った選手は真ん中に入る。真ん中は呼吸を整えることができるうえ、遅れそうになれば最後尾の選手に支えてもらえるからだ。しかしノ・ソンヨンは真ん中ではなく最後尾についた。

これについてペク監督は「ノ・ソンヨンが競技の前日にそうしようと意見を出した。より良い記録を出すためにはノ・ソンヨンがリードした後にも速度を維持しなければいけなかった。ノ・ソンヨンが真ん中に入って速度を遅らせるよりも最後尾につく方がよいと提案した」と話した。

しかしノ・ソンヨンの話は違った。ノ・ソンヨンはこの日、記者会見が終わった後、メディアのインタビューを通じて「その間、他の選手たちと練習をする場所も違っていたし、会う機会もあまりなかった。(雰囲気が)良くなかった」とし「私が後ろにつくと話したこともない」と主張した。

この日、代表チームの目標記録は2分59秒台だった。4位で準決勝に進出した米国の記録は2分59秒02だった。3人の選手がこの日、2分59秒台を記録していれば準決勝進出も期待できた。

キム・ボルムも「記録を意識して最後の1周を全力で走った」とし「決勝ラインに入ってからソンヨン先輩が遅れていることを知った。前で引っ張る人として後ろの選手を気遣うことができず申し訳ない」と述べた。また「競技後のインタビュー内容について多くの方が傷ついたようだ。申し訳ない。深く反省している」と話した。キム・ボルムは前日のインタビューで失笑しながらノ・ソンヨンの責任にするような発言をし、非難が殺到した。結局、キム・ボルムは記者会見で涙を流し、頭を下げた。

チェガル・ソンリョルSBS(ソウル放送)解説委員は「ノ・ソンヨンはレース中盤から体力が落ちているようだった。記録が遅くなってもノ・ソンヨンを真ん中に置いて後ろから押しながら走るべきだった」と指摘した。

ノ・ソンヨンが遅れることを本当に知らなかったのかという点に対する釈明も続いた。パク・ジウは前日のインタビューで「キム・ボルム先輩と私が準決勝に進出しようという思いから欲を出した。私が後ろからキム・ボルム先輩を押せば記録が良くなるのでそうした。ゴールインして電光掲示板を見たが(ノ・ソンヨン先輩が)いなくて驚いた。コーチがレース中に(ノ・ソンヨン先輩と)かなり離れているので見るように言っていたが、初めてのオリンピックなので緊張して認知できなかった」と語った。

ペク監督も「実際、コーチゾーンから出てまで間隔が広がっていると叫んだが、応援の声が大きくて伝わらなかったようだ。伝達できなかったのも問題」と話した。しかしあるスケート関係者は「スピードスケート団体追い抜きは3人が一緒に走るので呼吸まですべて聞こえる。離れていれば呼吸も聞こえなかったはずであり、遅れているのは分かるはず」と話した。

コーチングスタッフの態度も非難を浴びている。競技後にノ・ソンヨンを慰めたのはオランダ出身のボブ・デヨング・コーチだけだった。これに対しペク監督は「現場で(ノ・ソンヨンを)ケアできなかった部分は反省している。キム・ボルム、パク・ジウは申し訳ないという感情のためにノ・ソンヨンに近づけない雰囲気だった」と釈明した。

キム・ボルムなど団体追い抜き代表チームの選手は21日午後、7ー8位戦に出場する。キム・ボルムとパク・ジウは24日のマススタートでメダルを期待している。チェガル・ソンリョル解説委員は「まだ残っている競技が多い。選手たちを無条件に非難するよりも愛情を持って激励してほしい」と呼びかけた。

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    2018.02.21 10:10
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    19日に行われたスピードスケート女子団体追い抜きの競技後半、前を走るキム・ボルム、パク・ジウと遅れをとったノ・ソヨン。(日刊スポーツ)
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