米国のインド太平洋戦略、中印の文明衝突を予告…韓国は?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.04 16:10
米国オバマ政府は2016年、20年以上続けていたミャンマーに対する経済制裁を全面解除した。しかし米国と欧州はアウンサン・スーチー政府の少数民族弾圧に依然として批判的ながらも、ミャンマーの潜在的な軍事戦略的価値のために躊躇(ちゅうちょ)している。中国はこの隙に割り込み、ミャンマーのスーチー政府を確実な親中政府にしておこうと狙っている。
中国のパキスタン抱き込みはさらに規模が大きい。中国は2015年、パキスタンのインド洋拠点都市グワダル港の運用権を向こう43年間の予定で獲得した。グワダル港には中国海軍艦艇が寄港することができる。これは中国のインド洋進出の足がかりにもなる。パキスタンのグワダル港と中国新疆ウイグル自治州の最も西側の都市・喀什をつなぐ3000キロ周辺を中国・パキスタン経済回廊(CPEC)として開発する。2030年に完工する経済回廊建設プロジェクトに中国は450億ドルを投資する。中国がマラッカ海峡を経ないで陸路でインド洋に進出する道が開かれることになる。中国はこのように東・西・北の三方向からインドを包囲しようとしている。