【社説】「THAAD」圧力と取材陣殴打で汚れた文大統領の訪中
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.15 09:43
文在寅(ムン・ジェイン)大統領の最初の中国国賓訪問を果たしてこの時期にする必要があったのかと感じる。昨日北京で行われた文大統領と習近平国家主席の韓中首脳会談ではこれといった成果が見られなかったからだ。高高度防衛ミサイル(THAAD)問題をめぐる葛藤に関連し、習主席は中国の立場を改めて明確にしながら「韓国が適切に処理することを望む」と述べ、圧力を緩めなかった。
我々が最も大きな関心を持つ、北核問題に対する中国のより大きな役割に関連し、習主席は「韓半島(朝鮮半島)非核化目標を必ず守る」とし「戦争と混乱は絶対に同意できず、韓半島問題は対話と交渉で解決しなければいけない」という従来の立場を繰り返すレベルにとどめた。成果といえば、韓中が「FTA2段階交渉の開始」を宣言し、粒子状物質への対応の協力など7件の了解覚書を締結した程度だ。また、両国がお互い冬季オリンピック(五輪)を準備する過程で協力しようという言葉を交わした。
訪中前から言及されていた中国の冷遇も残念な点だ。文大統領を空港で出迎えた人物は格が落ちる次官補級という話があり、この日の首脳会談後にも共同声明でなく報道発表文をそれぞれが出しただけだ。