青瓦台が発表した文大統領の訪中…中国の発表には見られず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.13 08:26
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席による11日のベトナム・ダナン首脳会談は、高高度防衛ミサイル(THAAD)配備で冷え込んだ韓中関係の「公式解氷」宣言と見ることができる。
両首脳は未来志向的な両国関係の構築に合意した。文大統領が来月中国を訪問することにし、習主席は韓国側の来年2月の平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)訪問要請に「訪韓のために努力する。事情があって行けなくても高官級代表団を派遣する」と明らかにした。しかし会談では北朝鮮核問題の解決法や中国のTHAAD報復解除が具体的に扱われなかった。「文在寅-習近平」会談に対する韓国の期待と中国の計算が一致しなかったのだ。
中国の内心は中国外務省の発表文に表れている。ここには青瓦台(チョンワデ、大統領府)の発表とは違い、文大統領の訪中に関する言及がない。「韓国外交部長官の今月の訪中を歓迎する」とのみ書かれている。両国は康京和(カン・ギョンファ)長官の訪中に続き、文大統領の訪中を実務的に協議している。中国は文大統領の訪中を韓国側が首脳会談の最も重要な成果として強調することを知りながらも故意に省略したのだ。その代わりに中国が強調した部分は別にある。中国外務省は「習主席はTHAADに対する立場を改めて明らかにした。双方が相互核心利益と重要懸念事項を尊重しなければいけないと強調した」と発表した。