【コラム】驚くべきトランプ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.10 10:36
ドナルド・トランプが8日に国会の演壇に立った時、期待と懸念が交錯した。期待は、米国大統領の口から直接、北朝鮮のあらゆる挑発からも核の傘を含んだ拡張抑止力で韓国を防御するという言葉を聞くことだ。懸念は、ことし9月の国連総会演説のように「北朝鮮の完全破壊」「金正恩(キム・ジョンウン)は小さなロケットマン」という殺伐な用語で北朝鮮を必要以上に刺激することだ。
しかし、トランプの演説はそのような期待をほぼ満たし、懸念は杞憂だったことを確認した。トランプは驚くほど韓国の発展の姿と暴政に苦しむ北朝鮮住民の惨状について多く勉強をしてきた。ソウルに来たトランプは時をわきまえず衝動的に支持者とツイートで疎通し、自由主義(liberal)メディアをフェイクニュースの生産者だと攻撃したそのトランプではなかった。トランプは情報機関の分析家が提供した北朝鮮に関する事実を根拠に北朝鮮の実状を手に取るように説明した。皮肉にも多くの韓国人は北朝鮮住民の苦痛に満ちた生活の様子を同盟国大統領の説明でもっと多く知るようになった。