【コラム】文在寅大統領が安倍首相のようにできない理由(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.24 08:21
どんな行動に出るか分からない上司をもてなすことは部下にとって高難度ミッションだ。先日ワシントンポストはホワイトハウス参謀18人にインタビューをし、トランプ大統領を扱う3つの方法を紹介した。一つ目は無条件の称賛。ムニューチン財務長官が最高の境地を見せている。二つ目はマクマスター国家安保補佐官が好んで使う回避戦略。時間が経過する過程で注意を別のところに向ける手法だ。三つ目は静かな反対。異見を率直に伝えるものの、葛藤を外部に露出せず静かに処理する方法だ。マティス国防長官が代表的だ。
どんなことをしたのかは分からないが、安倍首相はトランプ大統領の心をつかむのに成功した。北朝鮮がミサイルを発射し、核実験をするたびに、トランプ大統領が最初に接触する外国首脳になった。北朝鮮問題でトランプ大統領が韓国大統領と5回電話をする間、安倍首相とは13回電話をした。これを通じて安倍首相は強固な日米同盟で国家安保を守ることができる指導者という認識を植え付けた。そのイメージが一昨日の総選挙で有利に作用し、安倍首相は生涯の夢である平和憲法の改正までが可能なほど圧勝した。北朝鮮の挑発とトランプ変数という悪材料を好材料に変え、戦争ができる軍事大国へ進む扉を開いた安倍首相に、改めて日本人の真の姿を見る感じだ。