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【グローバルアイ】1%の秘密

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.10 17:02
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ことしもやっぱりだった。ノーベル科学賞の受賞者リストに韓国人の名は見えなかった。秋夕(チュソク、中秋)連休期間で関心が少なかったことを幸いに思うしかなかった。ノーベル科学賞受賞者を出したかどうかが該当国家の科学水準を直接的に表わすわけではないが、経済規模から考えてみると毎年今ごろ、プライドに傷つく韓国人が多いだろう。

2日、ノーベル生理医学賞共同受賞者に選ばれた米ロックフェラー大学のマイケル・ヤング教授をニューヨークキャンパス記者会見場で見た。太陽が没するとなぜ眠たくなり、朝になると目覚めるのかなど私たちの体の生体時計に関する秘密を究明した3人の科学者の一人だ。

 
ヤング教授は「我々はわずか1%の秘密を突き止めただけだが、夢のようだ」と話した。謙そんの意味で話したのかもしれないが、結局その1%で韓国人科学者が念願するノーベル賞を手にしたわけだ。科学の発展程度を正確に数値化することはできないが、韓国にもどの分野であれ1%の秘密を究明した科学者が結構いるのに残念極まりない。特定分野の知識が10%程度積もったうえで1%を明らかにしたことと、90%程度積もったうえで1%を明らかにしたこととの間は途方もない差が存在するしかない。

15年前である2002年冬、スウェーデン・ストックホルムのノーベル賞授賞式に公式招請され取材したことがある。北欧特有の寒さの中で行われた世界最大の知識の競演だった。当時、ノーベル委員会に関連した要人はノーベル賞は様々な決定要因の中で特に人的ネットワークが重要だとアドバイスした。立派な論文を書いたという事実だけでは足りないということだ。

ネットワークはノーベル賞選定委員の候補推薦から威力を発揮する。普段、科学界の「ビッグガイ(Big Guy)」らとどれほど強固な関係を維持しているかが大きな差をつける。日本は科学技術アカデミーを中心にこのようなネットワークを構築するために長い間、精魂を込めてきた結果、憧れの対象になっている。

2~3カ月前に米ボストンで会ったKAIST(韓国科学技術院)の徐南杓(ソ・ナムピョ)元学長がネットワーク構築に認識の転換が必要だと指摘した。彼は「韓国はその間、日本や米国・中国など強大国の間に挟まった辺境とされてきたが、もう韓国が中央にあると見ることができる」と話した。インターネットと直航などが韓国の中心化を可能にするインフラだ。世界で立派な人材を確保することができればそれが韓国の資産になり、世界の中心に位置することができるという指摘だ。

韓国の世界中心化は科学界のリーダーシップにもつながる。ノーベル科学賞はすでに小部屋に引きこもって「一人で」研究する「真面目な科学者」には与えられていない。協業で行われるメガプロジェクトのリーダーが主に賞を占めている。

シム・ジェウ/ニューヨーク特派員

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