【時論】類を見ない危機の中で対米外交を考える(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.23 13:06
今、韓国の外交は脱冷戦時代の最大の危機に置かれている。北朝鮮の核ミサイル脅威は過去最高で、もう米国本土に向かっている。軍事的衝突が公然と取り上げられている。南北関係は最悪だった過去の政府の水準からまだ改善されていない。韓中関係は修交以来最低点だ。韓露関係も過去の政府以来進展がない。米中、米露関係が最悪という点も悪材料だ。この間には北核連携より相互けん制の心理が先に働いている。
さらに、このような現状の裏面には米国本土打撃能力を誇示して有利な交渉の位置を先取りしようとする金正恩の執拗さがあり、それに対応するトランプの予測不可な言動がある。結局、北朝鮮と米国の相互対応によって激変が起きる可能性がある。本土が北朝鮮の攻撃圏に入ると、米国は刺激されている中でこれに対抗するか妥協するかをめぐる論争を繰り広げている。トランプのこれまでの対応は多少危険で混乱したが、現在進行形だ。彼は政治的な苦境に立たされており、予測不可能な行動を取る可能性が大きくなっている。