「数多くの韓国女性映画関係者、性的暴行を受けても覆い隠してきた」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.08.09 08:46
韓国映画界における性的暴行、人権侵害に対する問題提起が本格化している。8日午前、映画界・女性界・法曹界の約10団体が弁護士・法律諮問教授など13人と共に「それは演出でなく暴力だ」と題する記者会見を行った。「映画監督キム・ギドク事件共同対策委員会」が主催したこの日の記者会見には、女性映画人会、全国映画産業労働組合、韓国性暴行相談所、韓国女性民友会、韓国女性児童人権センター、民主社会のための弁護士会などが参加した。
「映画監督キム・ギドク事件」は2013年に映画『メビウス』にキャスティングされた女優Aさんがキム・ギドク監督を先月ソウル中央地方検察庁に告訴した事件だ。8日、共同対策委は「Aさんは2013年3月に行われた撮影過程で、キム・ギドク監督に頬を数回叩かれ、シナリオにはない性的行為を強要された」と明らかにした。精神的な衝撃で撮影に最後まで参加できず、結局映画から降板したという主張だ。映画は女優を新たにキャスティングして完成され、ヴェネツィア国際映画祭にも進出する作品となった。4年間、さまざまな団体に相談したAさんは、ことし1月、全国映画産業労働組合の苦情相談サイト「映画人申聞鼓」に事例を掲載した。これを契機に各界団体と個人が集まった共同対策委員会が構成され、検察への告訴につながった。