【時論】教育政策のソフトランディング戦略が必要だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.28 16:24
文在寅(ムン・ジェイン)政府の主な教育政策の公約は、▼自律型私立高校(自私高)と特別目的高校〔外国語高校(外高)・国際高校(国際高)〕の廃止▼内申および修能絶対評価の転換▼大学入試制度の単純化▼中・高校の国家水準学業達成度の廃止▼高校義務教育化▼大学の序列化解消--などで、どれも破格的だ。過去の歴代政権が十分に検証されていない教育公約を無理やり推し進めて、革新どころか試行錯誤によって教育に害毒だけを及ぼした事例も少なくないため、老婆心ながら心配してしまう。
まず自私高と特別目的高校(外高・国際高)の廃止については教育界底辺の共感は高い。学校選択権の拡大と優秀性教育の強化という名分の下で推進された李明博(イ・ミョンバク)政府の「高校多様化政策」は、高等学校の人為的序列化を助長して一般高校を没落させた「失敗した政策」というのが大半の意見だ。しかし、特別目的高校と自私高廃止の手順を踏むと言っても、法と基準に忠実なのか、予想される教育的被害はないのか、一般高校への転換で発生する予算所要はないのか、隅々までよく検討しなければならない。また、学校や保護者に及ぼす衝撃と葛藤を最小化し、共感を前提としたソフトランディングを試みなければならない。