【コラム】韓国のJノミクス、アベノミクスを跳び越えろ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.12 09:02
安倍首相の長い演説を聞いて見たら日本経済がこのように幸せな苦悶に陥った理由がわかるようだった。10年前に首相職を逃避した彼に対するイメージは影も形もなく、彼は政策専門家になっていた。その中でも胸に響いた部分は日経指数が2万を超えたり働き手が不足するという自慢よりは、日本式「所得主導成長論」だった。安倍首相は「私は企業家に会うたびに従業員の賃金を引き上げるよう話す」と何度も強調した。
安倍首相は経済が回復するには国民がお金を使わなくてはならないという経済の本質を貫いている。このため安倍首相は企業投資促進に集中する実用主義を展開した。国民に人気はないが消費税を8%に上げ財政を拡充しながらも高付加価値観光産業のためには免税を拡大し、企業の輸出競争力強化のために円安を誘導した。消費振興のために包括的贈与税を導入し親が子どもにお金を贈っても2500万円まで非課税とするようにした。教育・結婚・新婚住宅取得に用途を限定することで富裕層への減税という言葉も出てこなかった。