【社説】トランプ大統領までが動き出したTHAAD問題…韓国は外交力を集中する時
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.10 12:22
高高度防衛ミサイル(THAAD)追加配備を保留し、1-2年かかる環境影響評価を終えた後に決めるという韓国政府の方針に対し、米国政府・議会が相次いで警告を出している。トランプ米大統領が8日、ティラーソン国務長官とマティス国防長官をホワイトハウスに呼んで緊急会議を開いたのは、ワシントンの尋常でない反発気流を表している。この日はコミー前連邦捜査局(FBI)長官が上院公聴会で「ロシアゲート」をめぐりトランプ大統領から捜査中断圧力を受けたという証言をした日だ。こうした状況の中でトランプ大統領が自らTHAAD対策を熟考したというのは、米政権が事態をどれほど深刻に受け止めているかを表している。
米国務省のナウアート報道官はこの日の記者会見で「我々は同盟国の韓国に献身していて、THAADが同盟国間の決定であったことを今後も話していく」とし「同盟間の公約は確固たるものだ」と強調した。政権が交代するたびに約束を覆せば同盟の信頼関係に亀裂が生じるという警告メッセージだ。