【社説】過去の歴史反省なく改憲に取り組む安倍首相を憂慮する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.04 07:41
安倍首相が読売新聞のインタビューで、東京オリンピック(五輪)が開催される2020年を新憲法施行の目標年度として提示した。安倍首相が具体的な改憲スケジュールを初めて明らかにしたのは「戦争ができる日本」に進む道を開く改憲に本格的に拍車を加えるという宣言と変わらない。
侵略で汚された過去の歴史に対する誠意ある反省と実効性ある再発防止約束がない安倍首相の改憲強行は、地域の平和と安定に悪影響を与えるしかない。韓国をはじめとする隣国が憂慮する理由だ。
しかも安倍首相が「自衛隊を合憲化するのが私の世代の歴史的使命」として自衛隊の合憲を改憲の主な課題として前に出した点は、憂慮をさらに深める。安倍首相は北朝鮮情勢が緊迫し、安保環境が深刻になっている状況を合憲化推進の背景に挙げた。しかしこれは口実にすぎず、実際には国際社会がともに解決するべき北朝鮮リスクを自らが望む改憲と長期執権のために政治的に利用しようとしているようだ。