韓国外交部の尹炳世（外交部ユン・ビョンセ）長官は、主要大統領選候補が破棄、または再交渉をすると明らかにしている慰安婦に関する韓日合意に対して「今後、誰が政権を引き受けても難しい問題という点を認識しなければならない」と明らかにした。

尹長官は１日、記者会見で「慰安婦問題を快刀乱麻のように（整理）することができると考えれば、問題が大きくなる」と述べた。

尹長官は、「すべての政府がそのような悩みで簡単に決定を下すことができなかったという点を考える必要がある」とし、「政府は交代されるが、政策をめぐる問題はそのまま存在するため、そのような客観的現実を無視してはいけない」と伝えた。

同時に「慰安婦問題の場合、これまでなぜ解決できなかったのかに対する悩みや、今後どのように解決していくかに対する悩みを総合的な観点から見る必要がある」とし、「ただ一つだけに集中してしまうと、バランスを取れなくなり正確な判断を妨げる要因になり得る」と強調した。

尹長官は、「難しい懸案に直面すると、政府は本能的に棚上げにしたいと考える」とし、「過去の政府を見ると、難しい懸案を（現政府のように）直接扱って解決した政府はあまりなかった」と主張した。また、「様々なことを総合的に見ると、慰安婦問題を次期政府に渡さず、今回の政府で難しい決定を下したということがどのような意味合いを持つか分かるだろう」と付け加えた。