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【コラム】韓国人の怒りはトランプ氏より力が強い(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.05.02 11:17
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大統領選までちょうど一週間、「トランプ台風」が保守投票者の心をかく乱し、平壌(ピョンヤン)のミサイル脅威に60~70代の安保に対する熱病がぶり返しても、現在の大統領選構図は一気に変わりそうにない。安哲秀候補が「洪候補を選べば文候補が当選する」といくら叫んでも、「天然」のイメージに票が集まりそうでもなく、「策略家」の文在寅候補が適当に言葉を濁しても「怒りの票」が彼を離れそうでもないためだ。19代大統領選の雷管は安保ではなく憤っている国民、すなわち「怒った民心」だ。怒りが根底にある。ニ極化、挫折、あきらめた社会に対する怒り。文在寅候補がいくら曖昧に話しても彼が怒りを代弁してくれると信じている観念がすでに堅固に形成されている。10年間の保守政権に対する失望感、それが大統領選構図の下絵であるため、仕方がない。

この下絵を変える時間的余裕がない「バタバタ大統領選」で政策公約を注視する有権者もそんなに多くない。政治学者は口をそろえて時間が多くても有権者は政策公約に左右されないと話している。公約でなく候補のイメージだ。自身の欲望をかなえてくれそうな自分予言的象徴を最も多く持っている人に票を投じる。米国と英国ですら公約のために支持してきた候補を変えた割合は10%にもならず、特定政策が進歩か保守かを見分ける人も少数に過ぎない。韓国の場合、5人の候補が出した政策の内容をいちいち考えて投票する人がどれほどいるだろうか。例えば「基礎年金を全員に30万ウォン(約2万9600円)」と「下位80%に30万ウォン」が投票者の心をつかむうえでどのような違いがあるのだろうか。「ろうそくの怒り」と「太極旗の怒り」を誰がうまく代弁するか、これが19代大統領選の最大の争点だ。政策でなく人物に対する期待とイメージだ。これにTHAADに象徴される安保に対する熱病が少し加勢しているだけだ。怒りは「トランプ台風」よりも力が強い。

ところで、このような票に支えられて出現する政権は果たして「すべての国民」の熱望に応える「責任政府」だろうか。民主主義の理論は「イエス」と答えるだろうが、現実は理論を裏切る。歴代最多得票の朴槿恵(パク・クネ)政権がそうだった。今回は歴代最小得票の当選者だ。さらに、国運がかかった重大な懸案を左右する実力者は候補の後ろに匿名で隠れている。彼らが誰かも分からないまま、一週間後には投票所に列を作ることになるだろう。誰が当選しようが、責任政府とは程遠い。

 
ソン・ホグン/中央日報コラムニスト・ソウル大学教授


【コラム】韓国人の怒りはトランプ氏より力が強い(1)

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