従業員の相次ぐ死に残業減らす韓国ゲーム業界(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.09 11:14
ゲーム開発のプログラマー4年目のソさん(31)は、最近は午前2~3時にならないと家に帰ることができない。新作ゲームの発売予定日が2カ月も残っていないためだ。今月7日も午前4時に会社を出たソさんは、チーム長の許可を得て規定より2時間遅れた午前11時に出社した。このように残業が日常茶飯事でもタクシー代だけしか出ず、別途手当てもない。半年前から首の後ろが引っ張られるような感覚がして、偏頭痛に悩まされているが病院にも行けない。ソさんはゲームづくりの仕事にやりがいを感じているものの、時々「私は何をしているんだろう」と自責の念と絶望を感じる時も多いという。
韓国ゲーム企業が集まっている京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)とソウル九老洞(クロドン)一帯ではソさんのような人々を簡単に見つけることができる。韓国は年間売上高1兆ウォン(約978億円)を越える大型ゲーム開発会社を2社も擁する「ゲーム強国」だ。だが、ゲーム業界従事者の勤務環境は劣悪の一言に尽きる。昨年、韓国2位のゲーム会社ネットマーブルゲームズではグラフィック担当者と開発者が突然死した。NCソフトでも開発者が投身自殺を図った。ゲーム業界では過酷な業務環境が彼らの死に影響を及ぼしたのではないかと見ている。