【コラム】韓国、なぜ先進国の敷居を越えられないのか(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.02.06 09:31
ターゲッティ(Targetti)とフォーティ(Foti)のような学者は、このような離散現象に注目して、先進国グループだけに共有され経済成長に影響を及ぼす特定の「共通要因」があるとみて、これを「フロンティア的要因(frontier technologies)」と命名した。言い換えると、先進国グループで共有されているフロンティア的要因を経済内部に体化させることができなければ、いくら技術開発をして多くの要素投入をしても中進国と先進国間には「越えることのできない見えない壁」が存在するということだ。
それなら先進国を条件づけるフロンティア的要因とは何だろうか。法制定の効率性と事業部の独立性、政策的意志決定の透明性、腐敗防止の程度、政治家に対する公共の信頼などいわゆる「社会的信頼資本」が代表的な要因だ。世界経済フォーラムが発表した昨年の韓国の社会的信頼資本順位は司法府独立性69位、政府政策決定の透明性123位、政治家に対する信頼度94位など最下位圏だった。最近起きた崔順実(チェ・スンシル)国政壟断事態で一つ二つと明らかになっている大韓民国政府と法・政治制度の素顔を見ると、このような評価が一応納得できる。