【時視各角】韓日通貨スワップは政治だ(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.12 09:07
過去を振り返ろう。初めて韓日通貨スワップが結ばれたのは2001年だ。日本が先に提案した。当時日本はアジア通貨基金(AMF)を作って盟主になろうとしていた。人民元牽制のために韓国の支援が必要だった。韓国が別に必要でもない時に20億ドルの通貨スワップを結ぶことになった理由だ。2008年の金融危機当時はどうだったか。日本は最初はあれこれ除いた。そうするうちに同年10月に300億ドルの韓米通貨スワップ交渉が妥結して状況が変わった。より積極的に乗り出した。韓日通貨スワップはその後一気に700億ドルまで増えた。
日本にとって韓国の立場は大きな考慮対象でない。米国の顔色、中国の牽制がもっと重要だ。高高度防衛ミサイル(THAAD)をめぐる葛藤に巻き込まれたいま、中国を活用するのは難しい。10月に満期となる韓中通貨スワップをむしろ心配するところだ。残ったのは米国だ。そのためズボンの裾にしがみついてでもトランプを捕まえなければならない。もちろん容易ではないだろう。3つをうまく活用しなければならない。(1)北朝鮮の核とTHAAD(2)ウォール街の人脈(3)国民年金だ。