韓経:【社説】中央舞台から押し出される韓国の状況を表したCES2017
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.01.09 11:19
8日に閉幕した世界最大の家電ショー「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2017」は「第4次産業革命」の現場だった。人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ロボット技術が産業間の境界を崩す現実を赤裸々に見せた。革命的な変化が近づく未来ではなく目の前の現実という点も悟らせた。家電でなく自動運転車が展示会の堂々たる主役になった。
50回目となる今年のCESは中国の独壇場となった。3800社の3分の1の1300社が中国企業ということだけではない。中国企業は「革新」という「CES2017」のテーマに最も忠実だった。「中国崛起」の現状といえるほどAI、IoT、バーチャルリアリティ(VR)、ビッグデータなど未来技術で主人公となっていた。ドローン展示場を占領し、中低価格に力を注いだスマートフォンでもプレミアム級の勝負を予告した。ファーウェイ(華為)、TCL、ハイアール、長虹、ハイセンスなどのメディア説明会とブースは各国の記者と観覧客で込み合った。トウ小平の「改革開放」から30年間、模倣と追撃に注力してきた中国企業は、もう革新をリードするという意志を誇示している。観客も中国人の人海戦術だった。
米国など従来のIT先進国も速度を上げている。先進国はファッション・旅行・レジャー会社までが加勢し、IoTを取り入れたさまざまな試みで注目された。CESのもう一つの主役になったスタートアップの国籍も米国とフランスが圧倒的に多かった。米シリコンバレーは人材と創意があふれる第4次産業革命のハブであることを示した。「世界がシリコンバレーを中心に回っている」という評価が出てくるほどだ。