【コラム】韓国ビール、なぜまだまずいのかと聞かれたら…(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.09 10:15
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北漢山(プッカンサン)の大同江ビールを飲んでいるダニエル・チューダー。
4年前、私は英国週刊誌エコノミストのソウル特派員として働いていた。正直に言うと当時は韓国の話題で編集陣の関心を引くのは大変だった。韓国大統領選挙が差し迫っている時だというのに彼らの関心は北朝鮮ばかりだった。
だが、私は韓国ビール市場の記事を書きたかった。韓国ビールはなぜこんなに味気ないのだろうか。私をはじめとして2012年に韓国在住の外国人や留学経験者の間でしばしば話題になった質問だ。気になることは多かった。資料を探すほどより興味深かった。OBビールとハイト真露、この2つのメジャー社の営業利益率は二桁なのになぜ研究開発投資額は売り上げの1%にも遥かに届かないのか。また、こんな気がかりなこともあった。家の近所のコンビニというコンビニはなぜ355ミリリットルの韓国製缶ビールをみな1850ウォン(約181円)で売っているだろうか。ただ2つの業者が寡占を維持しているため可能な数値であった。たとえ韓国内では寡占企業でも世界市場を相手にする韓国企業の特性上グローバル競争力を備えなければならないはずなのに、なぜビール業界だけ例外のまま残っているのだろうか。今でも同じだ。公正委が寡占産業を対象に調査した結果によるとビール業界上位3社の営業利益率は64.9%(2013年基準)にもなるのに研究開発投資額は依然として売り上げの0.41%しかならない。