【コラム】モントリオール・ローマ・平昌、そして仁川(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.26 17:15
2007年夏、20歳以下(U20)ワールドカップ(W杯)サッカー大会の取材のためカナダ・モントリオールを訪れた。奇誠庸(キ・ソンヨン)・李青竜(イ・チョンヨン)などが出場したU20代表チームは米国・ポーランドと引き分けてブラジルに一点差で負けて組別リーグから脱落した。当時、韓国の3競技が開かれたところがモントリオールオリンピックスタジアムだ。
1976年、モントリオールオリンピック(五輪)のメインスタジアムだったこの会場は屋根が開閉式の室内競技場だ。開け閉めするためにかかる莫大な電気代と管理費用のため、日光が必要な天然芝の代わりに人工芝が敷かれている。一時はメジャーリーグのモントリオール・エクスポズ(現ワシントン・ナショナルズ)のホーム球場だったが、2004年球団が縁故地を移動した後はイベント展示場程度にしか使われることはなくなった。U20W杯の開催で野球場の電光掲示板だった壁の片面は黒いカーテンに覆われ、扇形の野球場はフェンスをめぐらせて長方形のサッカー場になった。流浪サーカス団の衰退したテント公演会場を見るようだった。