韓経:【社説】大韓航空を脅迫して韓進海運支援金を出させた…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.09.23 11:13
韓進(ハンジン)グループの核心の系列会社である大韓航空が企業回生手続きに入った韓進海運に結局600億ウォン(約55億円)を支援した。「背任の余地がある」として反対してきた大韓航空の社外取締役は、朴槿恵(パク・クネ)大統領の「決心発言」後の圧迫に白旗をあげた。売上債権(貨物運送料)を担保にするという虚構名分を前に出して資金支援を決議したのだ。
いずれにしてもこうした流れになってしまう運命だったのだろう。これに先立ち我々は株式会社の制度を曲解した大統領の不適切な発言と、大統領の判断を導いた間違った報告の可能性を指摘した。その後、政府の業務が正常な軌道に復帰するという一抹の期待を持ったが、やはり考えは甘かった。政府は趙亮鎬(チョ・ヤンホ)グループ会長に続き、社外取締役までも制圧し、負債比率が1100%の大韓航空から支援金を引き出した。大韓航空の株主にはあきれることだ。社外取締役も「背任」リスクに露出した。担保を十分に確保したとはいえ回収はどうなるか分からない。予想を上回る大規模なクレームが出てくれば売上債権の回収率が急落することもある。