韓経:韓国科学者、生きた細胞でロボット作る
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.07.08 10:42
1/2
パク・ソンジン研究員(左)、チェ・ジョンウ教授(右)
韓国の科学者が主軸の韓米共同研究陣が生きた動物の細胞で動くロボットを世界で初めて開発した。空想科学(SF)映画に登場するような生命体に近いロボット開発が遠からず実現するという見方が出ている。
米ハーバード大ヴィース応用生物学エンジニアリング研究所のパク・ソンジン研究員とケビン・パーカー教授、チェ・ジョンウ西江大教授らで構成された研究陣は、光を受けると収縮するラットの心筋細胞で推進力を得て水中を泳ぐロボットエイを開発したと、国際学術誌「サイエンス」8日付に発表した。今回の研究を主導したパク研究員は「生きた細胞を利用して速度と方向まで操縦できるロボットを開発したのは初めて」と伝えた。世界最高権威の科学ジャーナル「サイエンス」も研究成果に注目し、「動物の行動を模倣する生体模倣工学と細胞を光で調節する光遺伝学技術を結び付けて作った力作」とし、表紙の論文に選定した。
エイはヒレの筋肉が順に収縮・弛緩しながら泳ぐ。研究陣はラットの心臓の筋肉を構成する心筋細胞を一列に配置して電気刺激を与えれば、エイのヒレと似た運動をすることを知った。続いて心筋細胞が電気刺激の代わりに青い光に反応するように遺伝子を変形した。青い光を感知した心筋細胞からは筋肉の収縮と弛緩に関与するカルシウムが出て、順に刺激がほかの心筋細胞に伝わりながらヒレのように動く原理だ。