韓経:地震の規模は似ているが…日本では死者が10人、中国では6万9000人となった理由
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.27 10:25
2008年5月に中国四川省でマグニチュード8の地震が発生し、6万9180人が死亡、37万4431人が負傷、1万7406人が行方不明となった。そして1カ月後の2008年6月、今度は岩手県でマグニチュード7.2の地震が発生した。しかし日本では死者10人、負傷者231人、行方不明12人だった。科学者はこうした被害の差は単に地震の規模の差から生じた結果ではないと口をそろえる。イ・チョルホ韓国地震工学会長(ソウル大教授)は22日、国家科学技術研究会の主催でソウル太平路(テピョンノ)韓国プレスセンターで開かれた国民安全技術フォーラムで、「地震で得た経験を法規に速やかに反映し、実効的な耐震設計を適用した場合とそうでない場合の差を表した代表的な事例」と述べた。
地震が発生するたびに大きな被害が生じる中国とメキシコ、トルコも厳格な耐震設計基準を保有している。しかし地震の危険が高い先進国は地震の経験に基づき耐震設計基準を改正し、地震の危険が低い国に比べて死傷者および被害規模が少なくなるケースが多い。サムスン火災のイ・ホジュン研究員は「地震の活動が少ない国も耐震設計だけはブラックスワン(あまり発生しないが一度発生すれば莫大な影響を与える現象)に耐えることができる基準を適用する必要がある」と述べた。