宿敵・日本を越えることができなかった。韓国男子バレーボール代表チームがワールドリーグ３連敗を喫した。韓国（世界ランキング２３位）は１９日、大阪中央体育館で開かれた２０１６国際バレーボール連盟（ＦＩＶＢ）ワールドリーグ国際男子バレーボール大会２グループＢ組第３戦で日本（１４位）に０－３（２１－２５、１７－２５、２４－２６）で力なく負けた。３連敗の韓国は勝ち点２点を獲得するのにとどまった。また、日本戦４連敗を喫することになった。

試合前から２チームは必ず勝つという覚悟を表明していた。韓国は２０１４仁川（インチョン）アジア競技大会準決勝で日本から一撃を食らって銅メダルにとどまった。銅メダル決定戦で勝った後、何人かの選手は涙を流すほどだった。日本も勝利を譲るつもりはなかった。

日本は今月５日に終わったリオデジャネイロオリンピック（リオ五輪）世界予選から脱落した。自国で開かれた大会でプライドを傷つけられた日本は、ワールドリーグで名誉を回復するという意志を見せていた。試合会場を埋め尽くした現地ファンの熱狂的な応援も日本チームを後押しした。

キム・ナムソン監督（６２）はムン・ソンミン（３０、現代キャピタル）の代わりにソ・ジェドク（２７、韓国電力）を投じた。ソ・ジェドクは先の二試合でも交替投入されて大きな活躍を見せた。ソ・ジェドクと共に主に交替投入されていたチョン・ジソク（２１、大韓航空）も先発メンバーとして出場した。

日本も変化をつけた。主戦セッターの深津英臣の代わりに関田誠大を先に投じた。加えて、二試合連続で休んでいたレフトの栗山雅史を先発で入れた。

緊張感のためか両チームは序盤に凡ミスを連発した。１４－１６になるまで両チームで合計１１本もミスが出た。先に安定感を取り戻したのは日本だった。日本は中盤から凡ミスを減らし得意とする安定したプレーを繰り広げた。半面、韓国は引き続きサーブミスを記録した。６人の選手がミスを１つずつ出しながら相手に点数を簡単に与えながら第１セットを空しく終えた。

第２セットは双方譲らない試合運びとなった。韓国はパク・ジヌの中央攻撃を集中活用し、日本はレフトの米山裕太を中心に攻撃した。しかし、中盤からは再び日本の流れだった。韓国のレシーブラインに引き続きブレが生じ、日本は清水邦広を前面に出した攻撃で着実に得点を重ねた。結局、第２セットも日本の勝利となった。

韓国は第３セットの序盤にチン・ソンテとソ・ジェドクがぶつかり残念な失点ミスがあったことに続き、日本の２本のブロックで得点を阻まれた。そのうえトスミスまで出て点数はあっという間に３－８へと広がった。だが韓国は最後まで闘志を発揮した。

チェ・ミンホのブロックとキム・ハンミンの攻撃で追撃した韓国は、ついに２２－２２まで追いついた。しかし、デュース接戦で出耒田敬に速攻を与えたあと、パク・ジヌの速攻がラインを外れて２４－２６で敗れた。

予定された結果だった。二日連続でフルセットを戦った韓国選手の体力は底をついていた。弱り目にたたり目で、ムン・ソンミンが骨盤を負傷したほか、セッターのクァク・ミョンウも腰の負傷でプレーができなかった。大会前にパク・サンハ（ウリィカード）が外れてエントリー１４人中１３人しか日本に来ることができなかった韓国は、日本戦を１１人で戦わなければならなかった。

半面、主戦とバックアップの差がほとんどない日本は韓国を圧倒する力を見せつけた。ブロック戦でも０－６で韓国は日本に完敗した。日本は栗山が１４点、清水が１３点を奪い、韓国はキム・ハンミンが最多得点（１３点）を記録した。

２グループの残留を目標にしている韓国には険しい日程が残っている。韓国は２０日にカナダ・サスカトゥーンに移動してカナダ（２５日、１０位）、ポルトガル（２６日、３０位）、中国（２７日、１９位）とそれぞれ対戦することになっている。