パナソニックの快調に韓国3社が緊張
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.04.25 13:23
電気自動車は内燃機関(エンジン)ではなくバッテリーの戦いだ。一度の充電でどれだけ遠くへ行けるのかにより競争力が決まる。今回のテスラ「モデル3」突風で笑ったもうひとつの企業はテスラにバッテリーを供給してきた日本のパナソニックだ。
テスラはパナソニックと組み40億ドルを投資して米ネバダ州に50万台の電気自動車とバッテリーを生産できる「ギガファクトリー」を作っている。2011年に約16兆ウォン規模の赤字を出し破綻の危機にあったパナソニックがモデル3突風で起死回生のチャンスをつかんだ格好だ。テスラは2003年の設立初期からパナソニックの製品を使ってきた。テスラの最初の量産車である2008年発売の「ロードスター」だけでなく、高級セダン「モデルS」にもパナソニックのバッテリーが使われている。
こうした状況はLG化学、サムスンSDI、SKイノベーションの韓国バッテリー3社にはありがたくはない。バッテリー市場全体ではトップを争っているが電気自動車用バッテリー分野では世界5~8位にすぎないためだ。LG化学はゼネラルモーターズ(GM)のプラグインハイブリッド(PHEV)「ボルト」、サムスンSDIはBMWの電気自動車「i3」にバッテリーを納品し、現代・起亜自動車、フォード、アウディなどとも電気自動車用バッテリー納品契約を結んだ。だがこれらメーカーの電気自動車がテスラほど爆発的な関心を引くことができず供給量が急増する可能性は低いと評価される。