【社説】政策・ビジョン消えた総選挙…投票で正そう=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.04.12 16:33
4・13総選挙の選挙運動期間が今日で終了する。懸念されていたように今回の総選挙は政策とビジョンが完全に消えた選挙になってしまった。与党セヌリ党は康奉均(カン・ボンギュン)選挙対策委員長が取り出した「量的緩和」以外にこれといった公約を出せなかった。共に民主党も金鍾仁(キム・ジョンイン)代表が経済民主化と基礎年金拡大のような公約を提示したが、3年前の大統領選挙当時に与党の策士として出した公約と同じだ。国民の党が出した各種公約も従来の政党と変わらず、有権者の注目を引くことはできなかった。
一方、3党はすぐにも解決が求められる国家的な懸案には背を向けた。北朝鮮がミサイルを発射し、5回目の核実験の可能性にまで触れたが、どの党も安保対策を取り上げなかった。3党は先を競って「経済再生の適任者」を主張したが、お互いの経済公約を比較する討論会は一度も開かれなかった。