韓経:【コラム】韓国の未来100年、科学技術にかかる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.28 13:44
4月は科学の月だ。政府が科学技術振興に取り組んで今年で50周年を迎えるため、その意味はさらに大きい。戦争の廃虚の上に「漢江(ハンガン)の奇跡」を起こし、世界11位の経済大国に浮上するうえで、科学技術の力が大きかった。
1960年代半ばまで韓国の1人あたりの国民所得は100ドルにもならなかった。ほとんどの国民が農業や手工業に従事した。政府の研究開発(R&D)予算はわずか8700万ドルで、現在の価値に換算すれば年間約235億ウォン(約23億円)にすぎず、産業研究はなかった。そのような韓国だが、韓国科学技術研究院(KIST)が米国の援助を受けて1966年にスタートし、本格的な成長動力を得始めた。政府は貧困から抜け出すために海外から帰ってきた科学者の助言と支援を受け、工業化の火をつけた。