【社説】アルファ碁ショック、肯定的エネルギーとして活用しよう(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.03.13 13:12
グーグルが開発した人工知能(AI)プログラムの「アルファ碁」がプロ棋士李世ドル九段との3回の対局ですべて勝利した。まだ人間を超えるのは難しいだろうという予想とは正反対の結果だ。第1局が終わった後にも残されていたアルファ碁の実力に対する疑問符は第2局、第3局を経て完全に消えた。
今回の対決でアルファ碁は卓越した形勢判断と計算能力を見せた。有利だと考えれば安全運行し、不利だと考えれば勝負の賭けに出た。あちこちに応手打診を飛ばし、最初から相手の攻撃に応手せず手を引くこともいとわなかった。プロ棋士が「人のように打つ」と感心した理由だ。時には人を超える姿も見せた。第1局は李昌鎬(イ・チャンホ)のように厚く、第2局は李世ドルのように攻撃的に打ち気風を変えた。プロ棋士が驚いた打ち方もいくつか見せた。失策のように見えた手は後々のための伏線である場合が多かった。人が計ることはできない厚さまでアルファ碁は計算できるという評価が出ている。「囲碁の神が登場した」という言葉も遜色ない状況だ。