韓国政府が６年目となる内戦で苦しんでいるシリア難民のために１２００万ドルを支援すると国際社会に約束した。これまで政府が難民のために投じた人道的支援金の中で最も多い金額だ。

４日（現地時間）、英国・ロンドンで開かれた「第４回シリア支援国会合」に政府首席代表として参加した李錫駿（イ・ソクチュン）国務調整室長は基調演説で「韓国はシリアの人道的危機対応のために今年１２００万ドルを支援し、それとは別に難民を受け入れているシリア周辺国に対しても３３００万ドル規模の公的開発援助（ＯＤＡ）をするだろう」と明らかにした。

また「昨年９月に朴槿恵（パク・クネ）大統領が国連開発首脳会議で発表した開発協力構想と連係して難民に対する教育を重点的に推進する計画」と話した。

韓国政府は２０１２年からシリアのための人道的支援を継続してきた。支援額は▼２０１２年２００万ドル▼２０１３年４００万ドル▼２０１４年７４５万ドル▼２０１５年１０００万ドルなど次第に増加した。今回約束した１２００万ドルは政府がこれまで難民を支援するために出した金額の中で最も多い。政府当局者は「シリアの人道的危機状況が非常に深刻だという問題意識に今回の会議には英国など先進支援国が共同主催者となり、より重要な会議となっている。韓国もこのような国際社会の流れに参加するために歴代最高水準の支援約定をすることになった」と説明した。

政府はこの支援金で国連などの国際機構を通じてシリア国・内外に散らばっている難民を支援する計画だ。韓国外交部当局者は「シリア内で人道的支援が必要な人は１３５０万人で、半分以上が児童」とし、トルコ、ヨルダン、レバノン、エジプト、イラクなどの周辺国は４３０万人余りのシリア難民を受け入れて莫大な経済的・社会的費用を負担している」と説明した。