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韓経:中国とのチキンゲームで押された韓国LCD産業(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.21 16:21
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◆中国「市況考慮せず投資増やす」

LCDのチキンゲームの勝敗は明らかに思われる。昨年1年間でBOEチャイナスターなど中国8世代以上の工場の生産能力は58.4%に急増した。韓国は5.5%、日本は2.6%減少した。その上、BOEは昨年12月に安徽省合肥に世界最大のLCDラインである10.5世代工場を着工した。この工場はサッカー場20コート分以上と大規模で、BOEは今後3年間に約20兆ウォンを投資する計画だ。2018年に量産が始まれば65インチ以上の大型パネルで見過ごすことのできない価格競争力を持つようになる。ワン・ドンソンBOE会長は着工式で「市況を考慮せずに投資を増やして2022年にはサムスンとLGを超えて世界1位になる」と公言した。

 
ワン会長の自信は政府の支援に起因している。10.5世代ラインの初期投資金額400億人民元の10%にあたる40億人民元を除き、残りを中国政府が出す。その上職員を雇用すれば雇用支援金、輸出すれば輸出支援金などを受けとる。中国政府は2010年からディスプレイを「7大新成長産業」に選定して支援している。習近平国家主席が今年初めての視察地として重慶にあるBOE 8.5世代工場を訪れて「革新を通じてさらに高い段階に上がってほしい」と注文するほどだ。このため市場調査企業IHSは2018年、韓国の市場占有率が37%に下がって中国・台湾の占有率は42%に上がりディスプレイ業界が中国中心に再編されると展望した。

サムスン・LGディスプレイも10.5世代投資を苦心してきた。だが投資しない側に整理したという。中国とのチキンゲームで勝つ自信がないからだ。代わりにLCDではウルトラHD級パネル生産の拡大などで収益性を確保し、技術で先んじたOLED(有機発光ダイオード)で格差を広げるという考えだ。LGディスプレイの韓副会長は「中国企業はまだ収益性も落ちており、ウルトラHD級ディスプレイの生産技術も不足している」として「難しい環境でも差別化された製品で収益を生み出す」と話した。


韓経:中国とのチキンゲームで押された韓国LCD産業(1)

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