韓国の格付け、過去最高のAa2…「現実に安住して改革できなければ危機」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.21 08:26
18日(現地時間)、国際格付機関ムーディーズが韓国の国債を過去最高のAa2に格上げしたが、専門家の反応は冷静だ。米国の利上げにより国際金融市場が揺れる可能性が高い状況で格上げは歓迎すべきことだが、格付けが韓国の未来を保障するわけではないという理由からだ。しかも格下げが当面の危機を隠す恐れがあるという指摘もある。
まず格上げされれば海外投資家に韓国は安全だという印象を与えることができる。低金利で外資を調達することもできる。Aa2(AA)は韓国がこれまで一度も受けたことがない格付けだ。21段階の格付けのうち3番目に高い。隣国の中国と日本よりそれぞれ1、2段階高い。現在、ムーディーズ、S&P、フィッチの3大格付け機関すべてで韓国より格付けが高い国はドイツ・カナダ・豪州・シンガポール・米国・英国・香港の7カ国だけだ。
格付けは基本的に負債を適時に返済できるかどうかを示す指標だ。韓国の外貨準備高は先月末基準で3684億ドルで、今年10月まで44カカ月連続で経常黒字を継続している。政府は今年の経常黒字が1120億ドルに達するとみている。