予告された米国の利上げ…時限爆弾になった限界企業=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.14 10:05
韓国企業をめぐる内外の状況は四面楚歌だ。米連邦準備制度理事会(FRB)は現地時間15~16日に金利引き上げに出るものとみられる。時差はあるかもしれないが韓国の金利も一緒に上がるほかない。負債が多い限界企業の負担は加重される。韓国銀行は市場金利が現在より0.5%上がれば限界企業が現在より300社以上増える恐れがあると分析した。弱り目にたたり目で欧州と日本の量的緩和政策に対抗し中国も人民元価格を引き下げ“通貨戦争”に出る態勢だ。韓国の輸出企業としては進退両難の局面だ。それでも構造改革に必要な各種経済活性化法は与野党の政争に遮られ国会の敷居を超えられずにいる。
こうなっては企業家精神も失踪状態だ。韓国経営者総協会が大企業69社と中小企業165社の235社を対象に実施した「2016年最高経営責任者経済見通し調査」で、「緊縮する」という最高経営責任者(CEO)は52%に達した。経総のイム・ヨンテ経済調査1チーム長は「緊縮という回答がこのように高く出てきたのは金融危機当時の2009年調査時の67%以降初めて」と話した。建国(コングク)大学金融IT学科のオ・ジョングン特任教授は「米国が金利を上げれば時差を置いて韓国も金利を引き上げるほかない。こうなると限界企業の負担も大きくなるだけに米国の金利引き上げの影響が表面化する前に企業構造調整が早急に進められなければならない」と話した。